橋田東声氏
■小さき生命
東京日日新聞の記者、日本大学の講師、東京外大の教授として歌壇生活をおくったが、若くして死去。
「橋田東声」に納められている、2千余首の「歌の本質」というものはどのようなものであったのだろうか?
「静夜歌話」にこのように記している。
『短歌の本質は、世人が考えているように広く複雑なものではない。それは極めて小さく、狭く、あわれに幽かなもの、単純なものである。それは鉄の如く、宝玉の如きものである。小さき生命に価値をもつものである。』
昭和5年12月没。44歳。
橋田東声氏の【
四万十川百人一首】