岸躑躅四万十川の遠近に
姿とどめよ清き流れに
■岸つつじ
「岸つつじ」との出会いは、20年程前にさかのぼるのですが、大野見村で私立高校設立のため、2年間ほど居住していました。その5月の或る日、四万十川の上流方面へ出かけた時、かやの草むらの中に、楚々とした紅紫色のつつじが見えました。辞典で調べて「岸つつじ」の名称を知りました。
その後、「岸つつじ」は、四万十川の広い右岸、左岸には中々見かけないのですが、上流のかげ等にはよく見かけられます。これからも、この岸つつじを大切に、四万十川の清らかな川面に、その優しい姿を写してほしいものだと願っています。
くじ引きで椎名御前は四万十川を御渡り給ひ秋日輿入れ
四万十川の下流はたはた風波へあおのり干しの日差し只中