川に老い孫の好みの甘味に
鮴を煮付ける父の小さき背
■オヤジの背中
川漁師の船頭さんであったか?川魚の漁をして年をとったおとうさんであろう。そのお父さんが孫のために孫の好みの甘みに鮴を煮付けてやっていると言う。
お父さんの小さくなった背中を見つめている作者の愛情のよく出た歌で佳作。
背中はすべてを物語る証のような歌である。(田所妙子)
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[代表歌・観賞]
人逝けば星になるなら満天の星を皆くれ妻に会いたし
これは、女房のやさしさと思慕と永年暮らした男の独り言!
しかし、読売新聞の「月間賞」に輝いた西内燦夫氏の代表作品(氏に言わせると「まぐれ作」)である!
[プロフィール]
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四万十川新聞社主
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四万十花子
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四万十太郎