この清流の渕に立っている自分の影の先を、鮴が光つつよぎってゆくのが透けて見える。
癌告知を受けて、半年の余命を告げられた夫が、河川敷にて嬉々として、ゲートボールに興じる姿を見ての感慨とか。(四万十川秀歌百選/大滝貞一)
岡林とし枝氏の
四万十川百人一首
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[お便り]
四万十川秀歌百選(大滝貞一選)に選ばれた、この歌は四万十川の河川敷で亡き主人のゲートボールの大会を応援に行ったとき、一刻を川に入り歌ったものです。
主人への思い出にもつながり、今、詠んでも、胸せまる思いがいたします。(岡林)