花吹雪
焦がれきて峠に立てば故里に
花は吹雪きて心なごむも
山原健二郎氏は、四万十川には、しばしば遊説などで訪れています。流域の農山村に、くまなく足を運び、民宿で、地酒を酌み交わしながら、地元の人と語り合ったり、短歌を推敲することが楽しみだったと、闘病生活に入る前の、お元気な頃、高知市での行きつけだった名物居酒屋「とんちゃん」で、語ってくれました。
◆山原健二郎氏の【
四万十川百人一首】
◆山原健二郎氏の【
四万十川秀歌百選】
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■山原さんの「とんちゃん」
紺屋町にちかづくと「とんちゃん」のにおいがただよってくる。その流れの源にすいつけられる。いくたびか喝と胃袋をいやしてくれたことか。人恋しくなるとふらりと吸いこまれる。
「豚足」が好きである。「銀なべ」はほとんど中毒。「泥がゆ」は栄養満点。「南極」とはよく言ったものだ。舌にひんやりとここちよい。
ここは豚の支配する世界だが、支配される人間もこの店の料理の一つになっている。昂然型、ボツネン型、活力摂取型等々が、「人間みな友人」というかまえで雑居している。
この雑居房に目で挨拶がくる。手があがってサインが送られ、ジンギスカンの煙の向うから盃がまわってくる。働く仲間たちがここに集まりトンと人にもまれ、活力を得てここから出てゆく。
ハリマヤ橋がコテコテとダメになった今、「とんちゃん」は新しい土佐の高知の風物詩である。(山原健二郎)
【山原さんからの葉書】
コラムを活用していただきありがとうございました。とんちゃんにちかづくと「とんちゃん」のにおいがただよってくる。は長年の経験がないとただよってきません。高松慕真や五島良成さんの顔が目にちらつきます。土佐の風物詩でした。どうかこれからもがんばってください。ご健康を祈ります。ではまた。 五月七日 山原健二郎
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[勝手にトラックバック]・1 <
のあめも>
■とんちゃん
高知市では超有名店(らしい・・・はじめてなので)の「とんちゃん」。店の構えは、木造2階建で、どことなく怪しげな雰囲気。とても女一人ではいるには勇気がいりそう・・・。中にはいると、女将さんがにこやかに迎えてくれて、二階へ案内された。今時こんな店があるのか、とレトロを通り越した雰囲気に、のけぞりそうだった。
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[勝手にトラックバック]・2 <のあめも・コメント>
高知の地域づくりを応援している、バーチャル[こうち自然村]です。高知県に少しでも関連のあるブログにトラックバックを掛けさせていただいています。「のあめも」に掲載されていた「とんちゃん」の記事が非常に面白く、山原健二郎氏の「とんちゃん」に関連して『勝手にトラックバック』させてもらいました。悪しからず・・・。(山藤花)
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[勝手にトラックバック]・3 <のあめも・コメント>
山藤花さん、こんばんわ。山頭火をもじった、おしゃれなネームですね。バーチャル[こうち自然村]が、高知の自然を守る活動をされている様子はブログで時々見せて頂いています。何処に行っても立ち枯れている山の木や竹が目立っていましたのでこれからどうなるのかとても心配でした。自然環境の循環が破壊されつつある様で、やはり人間の自然に対する姿勢を変えないと、益々大変な事になるのでしょうね。(のあ)
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[勝手にトラックバック]・4 <のあめも・コメント>
山藤花が山頭火のもじり、とよく分かったですね!(山藤花)
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[勝手にトラックバック]・5 <のあめも・コメント>
山藤花はピントきましたよ~。山頭火は、深くは知りませんが、男のロマンを生涯貫いた生き方は、男にとってはあこがれでしょうかね。「万年放浪」ののれんが、とんちゃんの店にかかっていましたね。